『習慣』 その②
今日も「習慣」についての格言です。
〇「われわれにとって怠惰ほど有害で致命的な習慣はない。にもかかわらず、これほど身につきやすく、断ちがたい習慣もない。」
(ジョン・トッド、米国の牧師。『自分を鍛える』)
〇「何もしないでいるということは、自分を失っていくだけである。」
(加藤諦三、社会学者・評論家。『自分の働き方に気づく心理学』)
〇「よい習慣から抜け出すことが、悪い習慣から抜け出すことよりもやさしいのは困ったことだ。」
(サマセット・モーム、イギリスの小説家・劇作家。『人間の絆』、『お菓子と麦酒』)
〇「われわれは消極的に悪い習慣を捨てようと努力するよりも、むしろ常に良い習慣を養うように心掛けねばならぬ。」
(カール・ヒルティ、スイスの哲学者。『幸福論』、『眠られぬ夜のために』)
〇「決心によって正しくあるのではなく、習慣によって正しくなり、単に正しいことが出来るのみではなく、正しいことでなくてはやれないようにならねばならない。」
(ウィリアム・ワーズワース、イギリスの詩人。『ワーズワース詩集』)
紹介した先達の言葉にもあるように、良い習慣を定着させ、無意識のレベルで実践できるようになることは、簡単なことでありません。
なぜでしょうか?
秘密は脳にあるようです。
脳は、「習慣」とそれによって得られる「利益」を結びつけ、その「習慣」は「利益」があるものかどうかを絶えず判断し、取捨選択しているようです。
その「脳」に「良い習慣」の方が「悪い習慣」より利益が大きいと思わせるためには、「脳」を「勘違い」させることが重要かもしれません。
「良い習慣」の実践は困難をともなうものであっても、「楽しい!」「スッキリする!」「気持ちいい!」「こんな大変な習慣を毎日実践していてスゴい!」などの前向きな言葉を常に脳に聞かせ続けることで、「脳」が「勘違い」し、知らないうちに「良い習慣」が定着するのではないかと思います。